熱中症予防
梅雨もそろそろ後半に近づき、本格的な夏日にそなえて体を整える時期になってきました。
今回は「熱中症とその予防」についてお話をしたいと思います。
そもそも熱中症とは何か?それは暑さによって、体内の水分と塩分のバランスが崩れたり、体温の
調節機能がうまく働かなくなる状態のことをいいます。
汗をたくさんかくと、汗に混じって体内の塩分が一緒に出てしまいます。汗がしょっぱく感じるのはそのためで、汗をたくさんかいたあとは、再び体内に塩分を補給してあげる必要があります。
水を飲むと同時に塩を舐めるという方法もいいのですが、塩水をなめるというのはあまり美味しいものではありません。
そこで塩水に糖分を加えて飲みやすくしたものが、スポーツドリンクというわけです。
夏場汗を大量にかいた状態で水のみを摂取すると体内の塩分バランスがさらに崩れ、筋肉痙攣が起こりやすくなりますので、塩分の入ったスポーツドリンクがお勧めです。またスポーツドリンクに入った糖分は体への水分吸収を促進する効果もあるのです。
※ただ汗をあまりかいていないのにスポーツドリンクを多量に摂ると、糖分の関係で太りやすくなるので注意も必要です。
熱中症はどのような場所(環境)で起こりやすいか?
★気温が高い
★湿度が高い
★太陽の日差しが強い
どのような人がなりやすいか?
★高齢者(体温調節機能が低下、水分をあまり摂らない人)
★肥満の人(多量の汗をかきやすく、体内の塩分バランスが崩れやすい)
★必要以上に厚着をしている人(通気性の悪い衣服を着ている人は体熱がこもりやすい)
★冷房の中に常時いる人(汗をかく機能が低下し、体熱をだしにくくなる。自律神経の働きがにぶる)
★炎天下の中でスポーツをする人(多量の発汗。体温上昇が起こる)
★病気、体調の悪い人
熱中症の一般的な症状と対処法
基本的なことを簡潔にまとめますので、ぜひ覚えておいてください。
★軽度の症状・・・めまい、たちくらみ、多量の発汗、こむら返りが起こる
(対処法) スポーツドリンク等の塩分を含んだ水分補給が必要。 涼しい場所で休む。
★中程度の症状・・・頭痛、吐き気、嘔吐、判断力や集中力の低下
(対処法) 足を高くして涼しい場所で休む。
水分・塩分補給(自分で水分補給ができない状態ならすぐに病院で手当てを受ける)
★重度の症状・・・意識がない、意識低下、痙攣やふらつき、体熱が異常に熱い
(対処法) すぐに救急車を呼び病院で手当てを受けること。
※軽・中・重にかかわらず、衣服を緩め、涼しい場所へ避難してください。
※意識のない人へは水分補給をしてはいけません
体の冷却方法とポイント
★基本的に太い血管の通っている所を冷やします。濡れタオルで、もしくは氷を袋にいれて、体にタオルをあててその上から冷やす。
首、脇の下、太ももの付け根(ソケイ部) を冷やすのが体温を下げるのに効果的です。
※太い血管が皮膚に近い所を通っている為
エアコンの温度管理
自律神経を乱さないためには、室内温と外気温の差を5度以内位にとどめるのがいいでしょう。
5度を超えてくると、体の体温調節機能がうまく働かなくなり、室内から室外へ出た時に体が対応しにくくなります。最近節電でいわれているように、日中28度くらいに設定するのが体には良さそうですね。
そして体感温を下げるために、扇風機を活用するのはかなり有効です。エアコン風を室内に無駄なく循環させることで体感温がさらに下がります。
まとめのポイント
いろいろとお話しましたが、まとめると・・・
@スポーツドリンクを中心とした水分補給をする(塩分補給が大切)
A自律神経の働きを鈍らせないこと
※エアコンの温度管理(28度位)
※適度に汗をかき、体熱をにがすこと(汗をかく機能を衰えさせない)
※炎天下(30度以上)に無理な活動をしない(特に運動など)
[補足]
自律神経が鈍り、体のだるさが取れないときは、自律神経を刺激するツボ押しや、整体が効果的ですので、一つの方法としてお勧めします。