梅雨時期の体調管理
★梅雨時期におこりやすい症状
そろそろ梅雨の季節に近づいてきましたが皆さん体調のほうは大丈夫でしょうか?
梅雨入り前には、低気圧接近にともなう気圧の低下や、気温が下がり逆に湿度が上がるという状態が多くなり、私たちの自律神経系や免疫系に影響を及ぼすことが多くなります。事実、自らの腰痛や関節痛、手先のしびれ等の症状で、天気の崩れを言い当てる人もいるくらいです。それは筋肉の緊張と自律神経との関係が密接にあることを証明しています。
そして気圧の低い状態は、痛みや炎症に関わる体内物質(ヒスタミン)も出やすいといわれており、さらに筋肉の緊張を促す交感神経(自律神経)にも影響を与えます。これらのことが梅雨時期に腰痛、肩凝り、関節痛をはじめ、だるさ、無気力、そしてひどくなると頭痛やめまいなどの体調不良をもたらす要因の一つであると言われています。
『予防策』
自律神経を整えるため、ストレスをため込まないようにすること。十分な睡眠時間が大切です。入浴での血行促進や定期的なマッサージも効果的です。特に自律神経を刺激するしっかりとしたツボ押しは効果大です。
★梅雨の湿気
東洋医学には「湿邪(しつじゃ)」といわれる言葉があり、体に余分な水分がたまることにより体調に悪い影響を及ぼすと言われています。特に梅雨時期はこの「湿邪」に注意が必要です。余分な水分というのは体内に限ることではありません。
湿気を含んだ空間は「カビ、ダニ」なども繁殖しやすく体に悪影響を与えてしまいます。皮膚病やアレルギーなどを引き起こす原因になるかもしれません。
『予防策』
室内に風を通し湿気をため込みすぎないことが重要です。最近では空気清浄機も性能があがり活用できます。除湿機で適度に湿度を取り除き、体や空間を清潔に保つことが大切です。また古来伝統法の「竹炭」を置くことで、空気の清浄や除湿などの効果が期待できます。
★梅雨時期のうつ
梅雨時期の精神作用としては、やはり「うつ病」などが多くなる統計があります。太陽を見ない日々は気持ちを落胆させやすいのも現実です。
こんな時は負の連鎖をまねき、動きたくない、何もする気がない、等の気分に陥りがちです。
『予防策』
こんな時は雨を楽しむ方向に、気持ちを転換させてみるのも一つの方法です。くもり空の中の晴天を期待するよりも、雨の似合う風情を感じる場所に出かけてみるのもいかもしれません。雨に映えるアサガオを見に行ったり、雨音の中の読書・・。探せばたくさん見つかりそうですね。
また運動を積極的に行うことは、この時期は特にお勧めです。体内の不要な水分を出して、体をすっきりとさせましょう。
★梅雨時期の水分摂取
梅雨時期は湿度が高く、なにもしなくても汗がにじんできます。汗をかきたくないといって水分を全くとらないと脱水症状や筋肉痙攣を引き起こします。汗には体内の大事なミネラル
が含まれているので、汗をかいた後は水分や食事から失われたものを体に補充してあげなくてはなりません。スポーツなどで汗を多くかいた後は塩分や糖分を含むスポーツドリンクがお勧めです。日常生活では、体内に滞った水を循環させてあげるイメージでこま目に水分補給をしてください。大量の一気飲みは体内に不要な水分を溜めこんだり、夏バテを起こしますので、一口ずつ噛みしめるようにゆっくりと飲むのが効果的です。
梅雨時期にうまくこれらの事を活用して、体調管理をしてみてくださいね!